何日も何日も誰とも会っていないし、話していない。異常な状態。
またすっきり眠れなかった。ついに起き上がった時にはヘトヘトに疲れていた。
“Findings: Fifty Years of Meditations on Music” を終えた。読み始めるまでに長い時間があったが、それでよかったかもしれない。買った当時に読んでもわからないことが多くあったように思う。音楽についても、今なら聴く幅も広がったし。ただ、楽譜はまったく読めなくなっていた……。同書には何度も「ヒロシマ」に触れた個所がある。「ヒロシマ以前の世代と以後の世代」というふうに。最後に収録されている80年5月30日のジョンズ・ホプキンス大学卒業式でのスピーチは、当時の米ソ対立を記憶から蘇らせる。ソ連という国は消滅した。軍備競争がソ連の経済破綻につながったと言う人もあるが、遅かれ早かれ20世紀最大の政治実験は失敗に終わる運命だったとも言える。それまでに両国がとんでもなく金額を投入して地球を何度破壊してもまだ余る核兵器を生産したことは、人間の理性を超えた行動だ。
読み終えてすぐに、“The Infinite Variety of Music” を始めた。
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