Saturday, March 10, 2007

Tell Me the Truth (and Have You Paged the Emperor?)

「従軍慰安婦」にしても「南京」にしても、わずか60 年ほど前の出来事なのに、どうして真実が明らかにできないんだろう。今も「いわゆる」を枕詞にしないと語ることができない。 最近、米紙LAタイムズが「天皇による謝罪」を求める社説を掲載した(以下)が、憲法上、天皇にそんな政治発言ができるわけなく、その憲法にしたのは、他でもない米国ではないか。唖然とさせる不勉強ぶり。

Paging the emperor
As Japan struggles to come to grips with wartime atrocities, its monarch could lead the way.
March 7, 2007

PRIME MINISTER Shinzo Abe's attempt to finesse the Japanese government's role in forcing about 200,000 Asian women to work as sex slaves during World War II is worse than unfortunate. It is counterproductive — and the best person to repair the damage is Emperor Akihito himself.

Abe took office trying to improve relations with China and South Korea, but he has now torpedoed them by pandering to the Japanese right wing's most disgusting tendencies toward historical revisionism. With Asia in an uproar, Abe insisted there was no backtracking on the nation's remorse. No one will be mollified. The incident sets back regional peace and security — not to mention the national interests of the United States, which lie in fostering far closer Asian cooperation to deal with issues such as North Korean nuclear disarmament.

The insistence by Japan's extreme nationalists that their country has "apologized enough" for its wartime atrocities, while its politicians and ersatz historians regularly attempt to downplay or simply falsify historical fact, is supremely self-defeating. Moreover, it plays into the insatiable appetite of some Chinese and South Korean leaders to exploit wartime grievances for their own political purposes. Matters have been made worse inside Japan by intimidation against politicians and others who have dared to speak out against official visits to Yasukuni Shrine, a memorial to the nation's war dead, including several war criminals.

Japan is a peace-loving democracy, and its heightened self-assurance on the global stage is a welcome development — at least when its historical obstinacy doesn't get in the way. The awful truth is that nearly 62 years after the end of World War II, true amends have not been made with South Korea and China. The ruling Liberal Democratic Party's failure to discipline its World War II- atrocity minimizers has damaged Japan's international reputation by undermining the 1995 apology of (Socialist) Prime Minister Tomiichi Murayama. And because it erodes Tokyo's ability to be an effective partner in Asia, Japan's reluctance to fully acknowledge its wartime behavior has hampered the potential of the U.S.-Japanese alliance.

The person who could do the most to reconcile the people of Japan and their neighbors with the past is Akihito, the son of wartime emperor Hirohito. He is also the one person who could lift this issue above the political fray. In 1992 in Beijing, he spoke eloquently about his nation's tainted past. "There was an unfortunate period during which our country inflicted severe suffering upon the Chinese people," he said. "This is a deep sorrow to me. When the war ended, our people, in deep self-reproach that this kind of war should never occur again, firmly resolved to tread the road of peace."

The emperor could now go one step further and offer a more forceful apology for all crimes committed in his family's name. Such a gesture would be far more definitive and meaningful than any statement issued by a Japanese politician. It's time for both Japan and its neighbors to move on.

長いが、産経新聞政治部首相官邸担当の阿比留瑠比氏のブログに掲載された「河野談話」当時、官房副長官だった石原信雄氏とのインタビューを以下に引用させていただく。

<慰安婦と政府のかかわりを示す資料はあったのか>  国外、国内、ワシントンの公文書館も調べたし、沖縄の図書館にも行って調べた。それこそ関係省庁、厚生省、警察庁、防衛庁とか本当に八方手をつくして調べた。当然といえば当然だが、日本側の公文書では、慰安婦といわれるような女性を強制的に募集するような文書はない。八方手をつくしたがそんなものはない。日本政府が政府の意思として韓国の女性、韓国以外も含めて、強制的に集めて慰安婦にするようなことは当然(なく)、そういうことを裏付けるデータも出てこなかった。(慰安婦の)移送・管理、いろんな現地の衛生状態をどうしなさいとかの文書は出てきたが、本人の意に反してでも強制的に集めなさいという文書は出てこなかった。当たり前で、国家意思としてそういうことはありえない。(中略)少なくとも、政府の意思として動いた人にそういうことはなかったと思う。文書にないんですから。ただし、戦争が厳しくなってから「(軍が人数を)割り当てした」「軍の方からぜひ何人そろえてくれと要請があった」と、そういう要請はある。それは、従来であれば、業者の人たちが納得ずくで話し合いで本人 の同意のもとに数をそろえた。ところが、戦争が厳しくなってからどうも、ノルマを達成するだめに、現地判断で無理をしたのが想定された。(中略)(韓国女性に)ヒアリングした中には、意に反して(慰安婦)にされたと涙ながらに話した人がいた。

<意に反するといっても、親が本人に黙って業者に売ったケースもありうる> そこはああいう戦時下のことだから。しかも個人の問題だから、親との話がどうだとかはこれは追究しようがない。(中略)裏づけ、本人の親と会うとか、当時の関係者と会うとかそういう手段はない。もっぱら本人の話を聞くだけだ。

<これで日韓間の騒動が収まるとの政治判断によって、かえって問題は大きくなった。訴訟を起こした韓国女性のいう自らの経歴も二転三転している> 我々はできるだけ客観的事実を聞き取るための条件設定努力を続けたけど、それは限界がある。こっちに捜査権があるわけじゃない。誰がどうだったか、金銭関係はどうだったかとか調べることはできない。それは不可能だ。そこは日本政府の意を受けて強制したかどうかは分からない。(中略)我々は、当時の関係者として、いかなる意味でも日本政府の意を体して日本政府の指揮命令のもとに強制したということは認めたわけじゃない。

<河野談話からは、甘言、強圧の主体が誰かが欠落している> 普通の談話であれば、物的証拠に基づく手法ではああいうものはできない。だから、論者によっては当然、そこまでいかないのになぜ強制を認めたのかという批判はあるでしょう。あの当時、「絶対強制なんかなかった」「とんでもない話だ」と反対意見もあったし。だけども、本人の意思に反して慰安婦にされた人がいるのは認めざるをえないというのが河野談話の考え方、当時の宮沢内閣の方針なんですよ。それについてはいろいろとご批判はあるでしょう。当時からあったが。

<石原さんは反対しなかったのか> 私は補佐役だから、弁解なんかしない。過程はいろいろあるが、政府として内閣として補佐にあたった以上は私は全責任を負わないといけない。個人的にどうだとか言ってはいけない、組織の人間としては。まとまるまでは中で議論があったが、まとめた以上はそこにいた人間は逃げられない。

<河野談話が出された結果、国連人権委員会などでも「セックススレイブ」という言葉が使われるようになった> それはもちろん、そういうことに利用される可能性は当然ある。限られた状況の中で意に反した人がいたと認めれば、やはり訴訟している人たちは一事が万事、すべてが強制だと主張しているが、それを認めることになるというリスクは当然、あの談話にはあるわけだ。それは覚悟した。そういう風に言われるだろうと。 だから出すべきでないという意見も中にはあった。だけど、政府として決めたんだから、我々関係者は少なくとも弁解がましいことはいえない。

<宮沢首相の政治判断か> それはそうですよ。それは内閣だから。官房長官談話だけど、これは総理の意を受けて発表したわけだから、宮沢内閣の責任ですよ、もちろん。

<国家賠償請求につながるとは思わなかったのか> 全く想定していない。それはもちろん、あの談話をまとめるにあたっては外務、財務、法務省すべて関係者は承知している。われわれはあの談話によって、国家賠償の問題が出てくるとは全く想定していなかった。当然、当時の韓国側も、あの談話をもとに政府として要求するということはまったくありえなかった。(中略)慰安婦問題はすべて強制だとか、日本政府として強制したことを認めたとか、誇大に宣伝して使われるのはまことに苦々しくて仕方ない。もちろん、こういうものをいったん出すと悪用される危険はある。外交関係とはそういうものだから。だけど、あまりにもひどいと思う。(中略)それが(韓国は)今日まで、いろんな国際会議で日本政府が政府の意図で韓国女性を強制的に慰安婦にしたと言っているが、全く心外そのものだ。(後略、おわり)

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