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ノーベル物理学賞を受賞した3人の研究者のうちひとりは、母校の教授だった。びっくり。*
「不毛地帯」の疑問、さらに。第3巻では「曾根」だった通産大臣の名前が、第4巻では「中根」になっている。同一人物のはずだが。著者は実在する政治家の名前に気をとられ、変えてしまったことに気がつかなかったのではないだろうか。編集者もどうかしている。「売子が兵頭のところにやって来、新聞紙を三角形に折った袋入りの向日葵の種を売りに来た」。
「来」がダブリ。
「この新聞名と日付は?」……
「フィナンシャル・タイムス……」
海外駐在、それもテヘラン駐在の商社マンが、ひまわりの種を入れた小さな三角形の紙袋であろうと、どんな形になっていようと、あのオレンジ紙面の「FT」を一目見てわからないなんて。「タイムズ」って書いてほしいな。
「アルメニア系ロシア人」。
ロシアが国家でないと成立しない表現。当時はソビエト連邦で、「ロシア人」は余計だろう。「アルメニア系(ソビエト人)」だろうよ。
その他、「気どってフランス語を喋っている」とか、「夫に負けぬきれいな英語」とか。「キングス・イングリッシュ」とか「アメリカン・イングリッシュ」とか。日本人の外国語偏見を助長する表現も多い。「キングズ」って書いてほしいな。
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