Saturday, September 29, 2007

"Shiroi Kyoto'o"

「白い巨塔(第5巻)」から:学術会議会員選挙出馬を巡って、財前五郎と彼の周辺は系列大学や医師会からの票集めを進める。医師派遣と票との交換で、医局員の江川は浪速大学に籍を残したままではあるが、舞鶴総合病院に異動を命じられる。また、対立候補2人のうち、1人の立候補取り下げに医師会が圧力をかけ、一騎打ちとなった選挙で財前は辛勝する。

一方、噴門癌手術の結果亡くなった佐々木庸平の家族が起した裁判の控訴審は、一審を超える医学的な証明の応酬となり、結果は余談を許さない。だが、これまで出廷を拒んでいた亀山君子の証言、そして佐々木の受持医で、財前側が学位と縁談で懐柔してきた柳原が審理傍聴中に、自分への責任転嫁と良心の責めからこれまでの偽証を認め、さらに江川が記していた抄読会の記録により、財前が肺転移に気づいていなかったことが明らかになる。財前が延命措置を怠り、国立大学病院教授という立場からも責任を問われるべきとの控訴審判決が下される。判決直後、財前は上告すると言ったまま、その場に倒れる。

財前の胃を透視した金井助教授は、胃癌であることをすぐに認識するが、本人に悟られぬよう潰瘍だと告げ、病院幹部と治療法を相談する。財前は金井の診断に疑念を持ち、近畿癌センターに勤務し、裁判では原告側証人として証言した里見を訪ねる。胃カメラで検査した里見も事実を確認しながら、潰瘍だと言って即時の手術を勧める。

執刀は、財前の前任教授で、里見の説得に応じた東が引き受け、手術には里見も立ち会う。開腹すると、癌はすでに肝臓に転移しており手術不可能な状態だった。自らの術後の容態に疑いを持つ財前は、切除胃の標本やカルテを見せるよう金井に要求するが、すでに手遅れの癌であることを悟らせないように病院は他人の票本を見せ、また本物のカルテは鵜飼医学部長が保管していた。

黄疸の症状が現れた財前は、胃癌の肝転移を疑う。本人がその効果を認めていなかった制癌剤の静注も行われいったん持ち直したように見えた容態も、一気に悪化していく。

落命した財前の衣服からは、「最高裁上告理由書」と「私屍病理解剖についての愚見」という2通の封書が見つかる。

*
大阪が舞台で商人の大阪弁がいいが、「~だす」が多すぎるように感じた。最近は、大阪弁も変わってしまったから、昭和40年前後の商人には当然の言葉だったのかもしれない。

千里に大阪万博会場が建設されようとしている頃で、なつかしい。すでに姿を消した大阪市電も。

財前五郎が人間らしい思いを漏らすのは、国際会議で訪れたドイツの風景、癌学会の帰りに立ち寄った黒部ダムでと、自分の子供に対してだけ。弱みを吐露できるのは愛人のケイ子だけ。「私屍病理解剖についての愚見」を残したのは、今後の医療の発展に少しでも貢献したいという思いからだろう。

当時、化学療法や放射線治療は研究初期の段階で、法廷でも「癌が薬で治せるのか!」という声が聞こえる。

それから、「聖和女学院」は西宮の「聖和女子学院」(現聖和大学)のもじりか?

Taxi Talk and "Yamato"

A conversation with am Indian taxi driver on Thursday on my way to the clinic:
Driver: “Going to work?”
Me: “No, I’m a patient.”
Driver: “Oh… What is wrong?”
Me: “Not intelligent enough (pointing my head)”
Driver: “Head injury?”
Me: “No, I need rewiring.”
Driver: (Laugh)
Me: “Or the wiring is too complicated. I need to ask the doctor to simplify it.”
Driver: “Food here causes illnesses.”
Me: “Yeah, since coming here, my cholesterol level shot up. I suspect local food.”
Driver: “No ‘suspect.’ It’s confirmed. They don’t care what food they sell. Lots of chemicals like MSG. They don’t care if people get sick after eating. They only care about money.”

*
「虚構大学」を読み終えてすぐ、同書のカバーに「建設用地に宇治の国有林の払い下げに成功するが」と書かれていることを光文社に指摘した。

18日には、
「出版社の光文社と申します。
早速、該当部署に転送させていただきました。
今後とも、光文社の書籍、雑誌をご愛読いただきたく
どうぞよろしくお願いいたします。
光文社 メール担当」とメールが届き、

昨日は、
「この度は清水一行著「虚構大学」をお読み頂きましてありがとうございました。
カバーあらすじは、地名が特定されないよう配慮したために「宇治」としてしまいました。
本来は「京都」とすべきところでございました。
カバーの重版の際に訂正致します。
ご指摘ありがとうございました。
光文社文庫編集部」と返信が来た。

*
おとといの「日本沈没」に続き、昨夜は「男たちの大和」を見た。何か物足りない。戦争映画はたくさん見ていないが、“Full Metal Jacket”や“Black Hawk Down”の方が鬼気迫るものがある。物足りないのは余計な恋愛シーンをわざと話に組み込むからだと思う。

Friday, September 28, 2007

"Sinking of Japan"

買ってきたDVD「日本沈没」をさっそく見た。もっと沈没の差し迫った場面が必要だと思った。あんまりおもしろくなかった。最後に担当大臣が、「災害でお亡くなりになった方々とそのご遺族に対しまして、心からご冥福をお祈りいたします」と言うが、「ご遺族にご冥福」ってどういう意味や。情けない日本語。子供の頃に見た第1作をもう一度見たい。

Thursday, September 27, 2007

Faint Anxiety, Identity Dilemma and New Microwave

イライラ。イライラ。イライラ。

Late afternoon yesterday, I made an appointment with Dr. Perera for 11:30 today.

I told her that, every morning while in the bathroom, I got truly scared thinking that that horrifying faint would come to me again. She asked me, if my heartbeat became faster or slower when the faint scene came back. I said “faster.”

She explains that faint is caused by an insufficient blood flow to the brain, and if my heartbeat gets faster, that means my heart is pumping more blood to the brain. So, it is not a sign of faint coming. Quite logical.

To her question: “How’s Q,” I answered “unusual as usual.”

*
After leaving the clinic, I dropped by Kinokuniya, as I often do. Partly reassured and partly frustrated (with what? Perhaps with myself), I got four books and at HMV two DVDs. The books are all by Yamasaki Toyoko (山崎豊子). After a small meal, I moved on to Liang Court Kinokuniya and got the last (5th) volume of “Shiroi Kyoto’o (「白い巨塔」),” which I’ve not finished yet.

In the Chapter 7, “Chi no Akashi (「血の証し」),” of the 1st volume of “Futatsu no Sokoku (「二つの祖国」),” where in Washington DC, the Nisei protagonist, Amoh Kenji (天羽賢治) translated an important Japanese message (in the dialect of his parents) on atomic bomb development to English, Yamazaki wrote “Capital Hill (キャピタル・ヒル).” Of course, it must be “Capitol Hill (キャピトル・ヒル).”

Meanwhile, I’ve finished the first volume of “Daichi no Ko (「大地の子」)” and already started the second. I remember that Ohara-san, who was really nice to me in Osaka and even tried to arrange marriage for me, was talking about this series. No wonder that he was interested in it. In the second volume, the story goes on about steel production in China and the Chinese leadership turns to Japanese large steel companies for assistance.

「大地の子」第2巻の第4章「不死鳥」には、
失脚した前総理の鄧平化(復権後、副主席兼副総理)
主席(兼総理)の夏国鋒
元共産主義青年団第一書記の胡堯邦
東洋製鉄
東方商事
東洋製鉄木更津工場
また、第5章「中南海」には、
趙思央
第一副総理の李賢念、と
実名を伏せて登場するが、それぞれ「鄧小平」「華国鋒」「胡耀邦」「新日本製鉄」「(おそらく)三菱商事」、他に先駆けてコンピューター化を導入した「新日鉄君津製鉄所」「趙紫陽」「李先念」のことと思われる。当時、存命だったことから似せた名にしたのだろう。

圧延工場の様子も書かれていて、自分も懐かしい気分にさせられる。
「……鄧平化は、
『南朝鮮には浦項に、新鋭の製鉄所が出来ているそうだな』
眼を光らせた。
『はい、あれは日本の東洋製鉄が建設した製鉄所です』」
との一節もある。

*
「二つの祖国」にしても「大地の子」にしても、日本人の両親の子として生まれながら、異国で育ったが故に差別と二国(日米、日中)に引き裂かれる思いは共通する主題。そういう自分も、成人するまで日本しか知らない日本人でありながら、日本人だという理由で物事を押し通す自分を嫌う部分が存在することを認めざるを得ない。ただし、数日前に書いたように、それは日本人であることを全く否定することではなく、あくまでも国籍、人種にこだわらない個人レベルで人を判断することが大前提だと何度でも強調したい……のだが、それが戦時だとしたら……。

「二つの祖国」に出てくる死体解剖の場面は、「白い巨塔」の場面とよく似ている。

*
数日前、電子レンジがLG製からシャープ製の新品に変わっていた。何でだろう?LGレンジに何の問題もなかったのに。LGレンジの方が使いやすかったのに。理由もなく故障する前に耐久消費財を買い換える意識は理解できない。まだ十分走るクルマを買い換える意識だろうか?新品に買い換えて、自分がよろこぶとでも思っているのだろうか?「壊れるまで使う。壊れたら修理代と新品購入代を勘案する」。自分にとっては、これが美しいのだけど。

そして、今日うちに帰ると、ランドリーハンガーが風で破壊されていた。このハンガーは、翻訳会社に務めていたときに知り合って、出張を終えて帰国するNTTエンジニアの伊藤さんからいただいたもの。この方角の窓は最近になってQが開け始めた。なぜそうし始めたのか、全く不明。今日の強風で壊れてしまった。瞬間接着剤で修理するので、「ステルナ」と記しておく。でなければ、Qは何でも捨ててしまう。

*
“The Final Days” describes when Nixon met Hafez al-Assad in Damascus. Assad talks about his son, who is not happy at all about his father talking to the US President. This son of Assad must be the current president of Syria.

Sunday, September 23, 2007

New LDP President and Raffles History

自民党総裁に李嘉誠(リー・カシン)にそっくりな福田康夫氏が選ばれる。

戸川猪佐武の「小説吉田学校」を同時期に読んでいた高校3年生の時のクラスメートだった李君と、「福田ってタカ派だよね」と会話していたのを思い出す。康夫氏の父で元首相の赳夫氏が台湾寄りだと書かれていたことからの話だった。康夫氏がどちらかというとハト扱いされているのに、これまた不思議を感じる。

*
“The Final Days”には、クリントンの国家安全保障担当大統領補佐官になるAnthony Lakeも出てくる。

*
Somerset Maughamも宿泊したRaffles Hotelでの披露宴に出席。歴史の接点を感じる。

Simon & Shuster Edition of "The Final Days"

I found what I had been looking for at Kinokuniya! The Simon & Shuster edition of “The Final Days.” Simon & Shuster was the original publisher of “All the President’s Men” and “The Final Days.”

People close to Gerry Ford start preparation of the handover of presidential power should Nixon resign.

Relations among Nixon, Kissinger and Haig are complex. Especially those between the President and the State Secretary are a mixture of admiration and contempt and quite interesting.

*
安倍首相が、明日(23日)開かれる次期自民党総裁を選ぶ両院議員総会を欠席するとの発表あり。これはかなりの重病だと思う。

*
来月、阪急百貨店と阪神百貨店が持ち株会社「エイチ・ツー・オー・リテイリング」の傘下となる。パリーグの阪急、セリーグの阪神というだけでなく、国道1号線を隔てて向かい会う両デパートが同じグループだなんて。あくまで「上品」な「うめだ阪急」と、そうでもない「阪神百貨店」が同じグループだなんて。阪神タイガースが優勝すると、阪急百貨店でも優勝セールを開催するのだろうか?

*
Yesterday (Friday) night, I was talking to a Scottish man for a quite long time over drink. (He gave me a few glasses of Scottish whisky.) We talked (or rather joked) about his fellow Scot, Gordon Brown, similarities and differences of the Japanese and Chinese languages, judo, ideogram, etc., etc. And because of his name, we also talked about Swift Jonathan.

I wonder why I sometimes (or often?) feel easier talking to non-Japanese people, or Asian in general. It is certainly not all about language (he even tried to bring up Japanese words and phrases he knew), but I believe other things are involved too. Perhaps this is because my mindset is far out of the “traditional” bounds of Asian people, whatever “traditional” means here. Or most of my information sources are definitely in non-Japanese. Thus, this feeling of comfortableness and Gordon Brown. I’m not so sure…

Thursday, September 20, 2007

One-Yen-Electricity-Thief Case Sent to Prosecutor

書き忘れたけど、火曜日に話を終えてHRのボスの部屋を出る時に“(I) appreciate the talk”とお礼を言うと、“Anytime”と応えてくれた。うれしいやないか。

*
携帯充電で電気1円分盗み中学生書類送検(日刊スポーツ)
携帯電話の充電のためにコンビニ店のコンセントを無断で使い1円相当の電気を盗んだとして、大阪府警松原署が窃盗容疑で、松原市に住む当時中学2 年の男子生徒2人を書類送検していたことが19日、分かった。松原署は「額の大小は関係ない。被害届が出ており、犯罪を見逃すことはできない」としてい る。
調べでは、2人は3月15日午前1時ごろ、松原市のコンビニ店の外壁にあるコンセントに携帯電話の充電器をつなぎ約15分間充電。約1・5ワット の電気(1円相当)を盗んだ疑い。パトロール中の松原署員が発見した。2人は「早く友人にメールを返信したかったが、電池が切れたので無断で借りた」と話したという。
刑法の窃盗罪は「他人の財物」を窃取する罪。電気は245条で財物とみなされている。
[2007年9月19日21時5分]

日本の刑法を少しでも学んだ人なら「電気は物で窃盗罪の対象になる」ことは知っている。でも1円って……。それも中学2年生。当地で、パソコンのACコードを喫茶店のコンセントに差し込んで使用している人たちにはずっと違和感を覚えている。「それも店のサービスの一部」だと言ったシンガポール人もいるが、「他人の物でも、咎められない限りは自分の物」という、厚かましい意識が見え隠れする。

*
1974年3月1日、大陪審はHaldeman、Ehrlichman、Mitchellら7人を捜査妨害で起訴すると同時に、大統領を“unindicted co-conspirator”と名指しする。この結果は、大統領が共謀していたという判断の大きな影響を考慮して、John Sirica裁判長が預かり公表されない。

一方、録音テープ提出と引き換えにして、裁判の結果を公表しないことを約していた特別検察官のJaworskiは5月24日、大統領側から協力を得られないことから、提出を巡って、連邦最高裁判所に控訴審を経ずに審理を始めるよう訴える。

6月、国内でいよいよ追い詰められた大統領は、キッシンジャー国務長官が1カ月かけてまとめた和平合意を受けて、中東5カ国を訪問する。

“The Final Days”には、共和党全国組織の委員長だったGeorge Bush、もうひとりの大統領スピーチライターで、後に“U.S. News & World Report”の“Editor-at-Large”や民主党クリントンのアドバイザーも務めることになるDavid Gergen、さらにBush政権最後の国務長官、Lawrence Eagleburgerも顔を見せる

Tuesday, September 18, 2007

Nice People and Not So Nice People

けさ、「キミか、EPが必要だっていうのは」と数カ月前に話しかけてくれた人事のトップと2人で20分ほど話した。さすがにいろんな人をいろんな国で見てきた人だなと思った。安心を与えてくれた。

他方、明らかに日本の会社とは悪い意味で違うと感じることが多い。個人レベルでの国別文化論は嫌いだが、人を緊張させる雰囲気。「最初だからあんまり根をつめずに」と言う人もない。「まぁ、ゆっくりがんばんなさい」と励ます人もない。暖かみなく冷たい表情と話し振り。これが、働くシンガポール中国人女性なのかなとも思ってしまうが、今になって、仕事を始めてわずか数日後の昼食時に“What do you think about the culture here?”とたずねられた意味が理解できるような気がする。たずねたその人もシンガポール人女性だから、一括りにしちゃいかん、やっぱり。しかしだ……。

それから、数週間前は全く事情のわからない話が九州のある新聞社からメールで届き、そのことに関して、東京オフィスにいる在日韓国人の女性と話したけど、早口の日本語で、まるで非難、指図されているようだった。

Factivaは外様のような存在だからと、おそらく不要な考えも起してしまう。いたわりの気持ちってないようだな。

あ、ちなみに人事のトップはアジア人ではない。何日か知らないが、来月ある会社のBBQにおいでと誘ってもくれた。

Monday, September 17, 2007

Hinomaru Daigaku

どうせ日曜日の夜は眠れないので、朝方まで起きて「虚構大学」を読み終えた。何が「虚構」と言わせるのかよくわからない。どこまでが真実で、どこからが小説なのか知らないが、出身校に対する見方が良くも悪くも変化した。

公正中庸の「日の丸大学」、「学校法人自由経済大学」の学長になることだけが関心の宇宙物理学者「天野恒道」。その国粋思想のために戦後追求されることを恐れ、助教授や講師を道ずれにして京大教授の職を辞した人。容貌の描写からも誰のことが容易に判断がつく。京大の定年教授退官が数年先との理由で学長就任を断った憲法学者の「矢吹崇文」。全く設立資金のない計画に、推薦する生徒の全員入学を引き換えにして校長が援助を快諾する「洛東高校」。「元関東軍参謀、陸軍省軍事課長から、インドのチャンドラ・ボースの独立運動を支援工作した、陸軍の謀略機関の責任者。太平洋戦争で、もっとも悲惨だといわれたインパール作戦では、遂に一人の餓死者も出さずに撤退に成功したという、元陸軍少将」で監事から理事に昇格する「黒沢雄平」のことは昨日も書いた。京都市長の「大高義雄」は、「矢吹崇文」のモデルであろう人の本名をもじったものか。そして自民党副総裁に幹事長。上賀茂に柊野別れ、鞍馬街道まで書いておきながら、「神山」を「かみやま」と読ませているのはなぜだろう。しかし、「千田考志」さん、ご苦労さま。

それにしても、この光文社の文庫版ジャケットには、「建設用地に宇治の国有林の払い下げに成功するが」と書かれている。大失態だな。

Sunday, September 16, 2007

A Novel Based on KSU

昨夜、清水一行の「虚構大学」のモデルが自分の出身校だということをネットで偶然発見した。そんなことを知ってしまったら、読まずにはおれない。すぐに紀伊國屋に向かって手に入れた。せっかく進み始めた“The Final Days”をまたしても後回しにすることになるが、それも許せる。

設立の過程について全く無知なわけではなかったが、南方軍総司令部でシンガポール攻略やスバス・チャンドラ・ボースのインド国民軍創設にも深く関与した岩畔豪雄(いわくろ・ひでお)が開校にもかかわっていたことなどを知って驚いた。

*
最近、繰り返して見た夢。阪急京都線の一部で線路工事が行われていて、工事区間が臨時の線路になっていた。この臨時線路はかなりの高所に作られていて宙返りはしないものの、ジェットコースター並みの設計で、乗車していた自分はかなりの恐怖を感じていた。他の乗客を見た記憶はなく、また周辺には建物が何ひとつない場所。車内から見える景色は、森や草原だけだった。

Saturday, September 15, 2007

It Has been a Bad Week

木曜日夕方、日本から電話。数カ月前にJBにいた時に聞いた内容と同じで、耳を塞ぎたいほどの気分だった。自分にできることはなく、ただただ聞き役に徹する努力をした。心理に悪影響あること、この上なし。

*
On work: still troubled with the complexity of the system. My drive to go forward is hampered by a careless way of providing instructions. What is shown is only irritation. No courtesy, no encouragement, no sense of humor that should be expected of every instructor to make learners feel relaxed and that they are making progress. The company’s “Buddy System” is all beautiful on paper though I must wonder if its “spirit” is observed as intended. Quite often, I feel like a real idiot. What little confidence I have gained from my past work is being destroyed. I’m sure that there are people, if treated in the same way, who would simply break down in tears. I'm afraid that my wobbly health condition is a manifestation of mental stress. If I flinch and only try not to make mistakes, I believe that would be nobody’s interest.

It’s been only a month and half. I will persevere.

*
昨日の夢。実家から原付に乗って表通り(直違橋通り)に出ると、東側の商店や住居が取り壊されていた。見えていたのは、その裏側にある住居だった。何の目的で出かけたのかわからないが、駅を目指していたようで、乗っていた原付はいつの間にか消えて、代わりに黒い中型犬が自分といっしょにいた。道に迷って、団地が立ち並ぶ地域の公園で遊んでいる子供数人に話しかけていたが、その公園内に「被災者居住区」と書かれた看板が掛けられているのを見た。

*
安倍首相の辞任に対して批判が強い。確かに所信表明までやって、そのすぐ後に辞任では納得し難いものがある。わずか1年で、防衛相1人、農水相3人を失ったのは、任命責任があるとは言え、不運だった。時宜の悪さはご本人も自覚されていると思う。そうせざるを得なかった理由には、健康問題があったのではないか。発表されているより、本当はもっと重病なような気がする。

Monday, September 10, 2007

Trying to Sleep to Wake up...

土曜日の長時間睡眠のせいではなく、毎週のように日曜日夜の寝つきは極端に悪い。月曜日朝の起床のことが気になってうまく眠れない。けさも何とか多少の睡眠がとれたのは午前5時を過ぎてからだったと思う。そして、雨と風がヒューヒュー言う音で起された。

*
そんなイライラした時間に前日の夢をもうひとつ思い出していた。

金一(大木金太郎)が馬場さんに「このベルト、もらっていきますよ」とささやくように繰り返したずねた後、インターナショナル・ヘビー級のベルトを持って立ち去っていった。馬場さんはと言うと、大きな体を横にして、まばたきもせず視線は遠くの方だった。

朝鮮半島出身の力道山が始めた「日本プロレス」の幕を引くはめになったのは、これまた同半島出身の金太郎だった。因縁を感ぜざるを得ない。

力道山はもちろん、馬場も大木も、相変わらずのアントンを残して鬼籍に入ってしまった。

*
Pakistan is in flux. As soon as he arrived at Islamabad, Nawaz Sharif got kicked out to Saudi Arabia by Musharraf again… despite the Supreme Court decision to allow him to return home.

*
In Israel, eight “Jewish Neo Nazi” youth were arrested.

Sunday, September 09, 2007

Republicans with and after Nixon

ほんの数ページを終えただけで「白い巨塔」を始めてしまったために、中断していた“The Final Days”が100ページほど進んだ。

ニクソン政権中枢とその周辺にいた人たちは、レーガン政権とそれ以降も共和党の中心に残った人が多い。

ウォーターゲートによる政権崩壊が進行する中、H.R. Haldemanの辞任を受けて、陸軍参謀次官大統領主席補佐官に昇格したAlexander Haigは、その後、NATO軍最高司令官となり、レーガン政権では初代国務長官に就任。1988年の大統領選にも出馬した。

大統領のスピーチライターだったPatrick Buchananは当時35歳。Archibald Coxが提出を求めた録音テープの証拠隠滅を示唆している。92年、96年は共和党から、2000年は改革党から大統領選に出馬した。今でも米メディアの常連。
“… On July 23, Cox subpoenaed nine of the President’s recorded conversations.
Pat Buchanan had a blunter solution: destroy the tapes. He sat at his typewriter in his EOB office and described the advantage of his “bonfire” approach: there would be a firestorm afterward, but it would blow itself out; the President and the presidency were strong enough to withstand the assault.” (pp. 58-59)

ウォーターゲート当時のGeorge Shultzは財務長官。民主党George McGovern陣営の選挙資金調査に協力的でないIRSに不満のニクソンは、IRSを管轄する財務省のトップ、Shultzの更迭をほのめかす。レーガン政権では、ヘイグの後任として国務長官に就任する。
“[Shultz] didn’t get to be Secretary of the Treasury because he has nice blue eyes. It was a goddam favor to him to get the job.” (p. 89)

Robert Borkは当時司法次官で、司法長官代行となって特別検察官Coxを解任せよという大統領の指示を実行する。レーガン政権時の87年7月、最高裁判所判事に任命されたが中絶反対の立場で上院の承認を得られなかった。

その他、Kissingerに近く、フォード、ブッシュの両政権で国家安全保障担当の大統領補佐官となるBrent Scowcroftも登場。ニクソン辞任後はFrank CarlucciやDonald Rumsfeldの名前も現れる。

*
このところ、土曜日は完全睡眠の日となっている。とにかく眠い。何度も目を覚ましては眠りに戻る。長~い夢を見る。

しばらく前に見た改装された大阪球場がまた出てきた。電光表示になったスコアボードは旧ボードで使われていた色と字体を再現できるもの。バッテリー間から少し1塁側に寄った2階席には、関西テレビの実況ブースがあった。

それから、ノムラさんが「私の履歴書」に加筆して出した新著を読んでいた。本物の内容とはずいぶん違って、南海ホークスのファンブックに掲載された爆笑ものの写真を取り上げていた。南海電鉄が中吊りに使っていたポスター数枚が付録だった。

中モズ球場で撮影した監督、コーチ、選手の「集合写真」を大阪球場を背景にした写真に切り貼りするなど、確かに南海ホークスのファンブックに使われていた写真は安っぽかった。残念ながら所有していないが、昭和49年版はさすがに前年リーグ優勝しただけあって、新聞社が撮影した日本シリーズの写真があったと記憶する。ノムラさん後に新聞社提供の写真が使われたのは、広瀬2年目の54年版だけかな。

Monday, September 03, 2007

Should I See Dr. Zaizen??

Last Friday night, I met two Japanese Navy soldiers… oops… two members of the Maritime Self-Defense Force. They arrived here on the way to the Bay of Bengal for a joint naval exercise with India, Australia, Singapore and the US (Malabar 07-2). Salute to them!

*
I don’t know why… but I slept through the next day and until Sunday morning… Woken up at 9:30, 15:00 and 20:00 on Saturday but each time I went back to sleep…

*
首相在任中に何をやったのか全く記憶にない森善朗さんだが、首相をお辞めになってから、かつて幹事長だった頃のように大胆に発言されておられる。摩訶不思議に感じていると、The Economist の最新号(September 1)が次のように書いている。クビを傾げていたのは自分だけじゃなかったようだ。

… [Abe’s] own godfather, Yoshiro Mori – a disastrous past prime minister… nevertheless fancies himself the LDP’s kingmaker…

*
今日、胃でも腸でもない場所に鈍痛。幽門か十二指腸か。紹介状を持参して財前先生の特診をお願いすべきだろうか……。