Wednesday, November 08, 2006

Shin Hakkenden!

昔はテレビ局でもビデオテープが高価で、古い録画は消去して使っていたらしい。そんなわけで、子供のころあんなにあんなにあんなに必死になった「新八犬伝」のテープはDVD 化された数話分しか残っていないそうだ。3冊セットになった(発売は順次)NHKの「新八犬伝」。彼が講談師風のイラスト衣装を着て、人形たちに囲まれているジャケットだった坂本九のシングルレコード(以下2曲)……。

回る回る回る因果は糸車。回る回る回るお日様笑い顔。明日は~どんな人に会うだろう~。地震、カミナリ、火事、怨霊。矢でも鉄砲(テッポ)でも、持ってこいこいドンドンドンドン。大きな気分でいってみよう!仁義礼智忠信考悌!いざとなったら珠を出せ。力が溢れる不思議な珠を!!

♪ 夕焼けの空を君は見てるか。真っ赤なまぶたに涙をためて~。ひとりぼっちじゃないんだ。ま~だ知らないだけなんだ。胸を割り、心開いて~。語り合い、信じあう友はきっと~。どこかで、どこかで~、待~っている。夕焼けの空は僕たちの血の色。愛し合い、助け合う誓いの赤。

滝沢(曲亭)馬琴の「南総里見八犬伝」は子供用から一般向けまでいろんな出版社のを買ってもらった。

「新八犬伝」の映像や音声を探している人たちが大勢いるようだ。自分はなぜあの番組にあんなにも一生懸命になったのだろう。ある日、うちにあった「オープンリール式」のテープレコーダーを持ち出し、テレビから直接録音するための接続方法がわからないので、テレビの前にレコーダーを置いて、録音を始めた。そんなときに限って電話が鳴ったりする悲劇もあった。見始めたときは、すでに放送が開始されていた。記憶では、犬飼現八が犬山角太郎を探して上野国を訪れるあたりから見始めたようだ。

そのうち、フィンガーファイブが(おそらくナショナル製)カセットテープレコーダーのコマーシャルを始め、これを小学校の近くにあった電気店で買ってもらった。番組の開始とともに「せいのっ」で録音ボタンを押し、せっせとテープを集めていた。(どこへ行った、あのたくさんの録音テープ……)また、学校では、八犬士や玉梓が怨霊、網乾左母二郎(「さもしい浪人、網乾左母二郎たぁ、俺のこったぁ」)など、登場キャラクターのイラストを授業の間の休憩時間に描いていた。同級生が自分に描いてもらおうと、列を作っていた時期もあった。カッコよさでは犬塚信乃と同格だったが、いちばん描くのが難しいのは犬山道節。英国の衛兵の帽子みたいなあの髪型がどうなっているのか今でも知りたい。

奈良県の「あやめ池遊園地で」あった「新八犬伝」展示にも連れて行ってもらった。遠かった。どこでもらえたのか覚えてないが、八つの珠の「ゴムボール」ももっていた。映画も見に行った。

辻村ジュサブローさん作の人形を何とかもっと知りたいと裃や袴に関心を持ち、時代劇ドラマも見て「研究」していることを知った近所のおばあちゃんは、自分用に「ちゃんちゃんこ」を作ってくれた。そのころのドラマで好きだったのは、高橋英樹の「ぶらり新兵衛:道場破り」。♬ 新兵衛さんの長屋は十六軒。つ~るとふたりでぶ~らぶら。

それから、何度も三味線を習いたいと思うことがあるのも、藤井凡大さんが作曲したあのイントロ曲が原因だ。ホントは琵琶じゃないかと思うが。和服がほしいと思うのも「新八犬伝」だ。

里見義実、房姫、八房、舟虫、役の行者(旅の衣はすずかけの~)、扇谷定正……。尽きない。「南総里見八犬伝」をもう一度読んでみたい。

「新八犬伝」から「日航ジャンボ機墜落事件」を連想してしまう。

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