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タヌキの翌日、金曜日の朝は蚊に襲われた。時計を見たら午前3時40分だった。また、よく眠れず。*
「白い巨塔(第3巻)」から:ヨーロッパ外遊中、行く先々でちやほやされる財前は有頂天で、患者が死亡したことを知らせ、そして即帰国を要請する2通の電報を里見助教授から受け取りながら無視。一方、日本では、ドイツでの学会出席準備による多忙を理由に、術後ただの一度も患者を診察しなかった財前の誤診を遺族が民事訴訟で訴える。帰国した彼を迎えたのはこの訴訟の知らせだった。争点は「術前検査を怠り、肺への転移を見落として噴門手術を行った」「噴門手術による外科的侵襲が理由で肺の転移巣が急激に増悪した」「病理解剖でわかった癌性肋膜炎を術後肺炎と診断した」の3点。どこまでも私利私欲なく潔い里見は今後の立場を省みず、原告である患者側の証人として出廷し、被告財前側に立って証言した受持医柳原医師と対質まで行う。財前は、「海外出張期間が患者の体力回復期間に当たる1カ月半だったので帰国後に転移巣の検査をして手術するつもりだった」などと言い逃れる。大阪地裁判決は原告敗訴。原告は控訴を決め、里見は浪速大学辞表を提出し、山陰大学への赴任も辞退する。「判決は意外だった」との話が出てくるけど、瑕疵を証明できる内容はないし、少しでも法律的な論理を知ってる人なら、誰しも原告敗訴を予見できるな。
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混迷する横綱朝青龍問題。月曜日、国技館内で協会医務委員長の吉田相撲診療所長が会見した。「精神が安定するような環境に置くことが一番。横綱は国内での治療を希望しないと思う」と話し、モンゴルへの帰国療養を勧めた。 吉田医師と精神科医の高木洲一郎氏の診察では、新たに「解離性障害」と診断され、吉田所長は「外部の状態を認識しているにもかかわらず、意思の発動がない状態。一歩も外に出られず、拘禁反応が出る恐れもある」と説明した。 横綱は医師の質問にも反応しなかったため、付け人らの話や報道なども合わせ総合的に診断したという。以前は「急性ストレス障害」としていたが「命に差し迫ったストレスはない」として病名を変更した。 高砂親方はこの日、「モンゴルに帰る元気があるなら、日本で通院、治療することもできるはず。(謹慎処分という)理事会の決議もある。高木医師の病院に通ってもいい」として、帰国には否定的だったという。「モンゴルに帰る元気があるなら、日本で通院、治療することもできるはず」って……。本人の病状より、元大関朝潮の立場の方が大切なような発言。診断が正しいとすれば、精神疾患について、これっぽっちも理解していない。ほっとする場所にいたいと思うのが患者の心理なのに。
「解離性障害」って国際的に通用する病名なんやろか?
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ところで、福田康夫元官房長官と香港の大金持ち李嘉誠(リー・カシン)は何であんなにそっくりなんやろ?ちょっと似すぎ。
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