パリーグがなくなる可能性大だ。関西のパリーグ・ファンの悲しみはとりわけ大きいだろう。
南海、阪急が一気になくなり、今度は近鉄。「お荷物」と呼ばれた時代から、何とか球団経営を続けていた近鉄球団には敬意さえ感じていたが、「身売り」して「バファローズ」の名を残そうと努力をしたようにも見えず、「命名権売却」を言い出したと思ったらすぐにひっこめ、今度は勝手に合併して、おまけにパリーグを消滅させたとしたら、その罪は限りなく重い。
フランチャイズは移っても、「ホークス」の名を叫ぶことのできる旧南海ファンはまだ幸せなのか。しかし、もう「ひとつの合併」が噂されており、「ホークス」は今度こそ消え去ってしまうかもしれない。
ドーム球場の出現した頃から、野球は野球ではなく、もっと大きなレジャー産業の一部となってしまったようだ。ドーム球場では野球を観る必要はない。それなりに「気の利いた」レストランで食事する合間に、「目をそらして野球を眺める」ということもできる。行き先に迷った家族は、退屈しないドーム球場へと足を運ぶ。野球場であるのは単なる偶然に過ぎないし、野球場である必要もない。
そして、「1リーグ制」などと言って、読売に同調するような態度の阪神球団。「アンチ巨人」のはずなのに。情けない。
「大阪」、「西宮」、「日生」がなつかしい。
大学で「国際関係論」を受講していた。大学名と担当教授名は伏せるが、かなり乱暴な授業だった。時代は80年代後半で、まだ中曽根康弘が首相で、ソビエト連邦が存在し、G7 サミットが大ニュースだった頃。教授は、「オモシロ、オカシク、ワカリヤスク」授業を進める意図だったのかもしれないが、こんなことがあった。
「国鉄と農家の子、いるか?」何人かの学生が手を上げた。
「耳、閉じろ。」
「???」
「泥棒の子!」
また、こんなこともあった。鈴木善幸が首相になったとき、漁村出身のこの人を海外メディアが"Fisherman Suzuki"と報じていたと嘆いた後、「中曽根、やったねぇ」。
アメリカのウィリアムズバーグで開かれたG7 サミットの記念撮影で、中曽根首相が真ん中に近い場所に写っていたのだ。それまでの(その後も)日本の首相と言えば、隅っこに遠慮がちに半ば仲間はずれにあったように写真に収まるのが決まりのようだった。しかし、私が確認したところでは、中曽根氏はこの「フォト・オプ」で、やはり隅っこにいたのだ。ただ、この人がすごいのは、準備していたかのように、撮影直前にスルスルと中央に場所を移したこと。チャッカリ者ですね、この人。
この教授の授業では、またまた、こんなこともあった。教室に入ってきた教授は、教壇の上に「雪見大福」の空箱が(なぜか)置かれていることに気づき、いたく気分を害したらしく、その日の講義はその時点で終了となった。
Subscribe to:
Post Comments (Atom)
No comments:
Post a Comment