先週金曜日からきのうまで、大量と言っていい翻訳作業。きょう、納品した。本来の
納期は今週金曜日だったが、あしたから4日間は終日通訳(マレーシア2泊)なの
で、この間、ほとんど作業を進められないと判断して急いだ。
何年か振りに読み始めた「サンダカン八番娼館(+サンダカンの墓)」をきょうの午
後、読み終えた。前回読んだときに気づいていたのかどうかすら覚えていないが、
きのうの夜というか、きょうの朝方、「小川芙美の行方」の最後の方に、「…ひとた
び、<からゆきさん>という名の性奴隷となった女性たち…」というくだりを発見し
た。性奴隷:慰安婦問題でさんざん問題視されている表現である。山崎朋子は「か
らゆきさん」を「(日本人)海外売春婦」とも表現している。慰安婦のほとんどは日本
国民であり、「(日本人)海外売春婦」にはこの人たちも含まれる。女性解放のため
の「底辺女性史」を研究して描く立場としては、「からゆきさん=海外売春婦=性奴
隷」という考えが成り立ち、「売春婦=性奴隷」というのは、男尊女卑を基礎にした
思想によるとも言えなくはないが、娼館を女性が経営していた場合があり、「おクニ
さん」が娼婦を愛情に満ちて扱ったとしても、海外売春婦の歴史はそれほど単純と
も言えない。「性奴隷」という表現を使い始めたのが、韓国の挺体協などの圧力団
体ととともに慰安婦を「支援する」日本人なのか、それとも英語の「sex slaves」
という表現が先に現れたのか、わからない。もしかすると、山崎朋子のこの表現が
発端だったのかもしれない。もうひとつの発見は、「サンダカンの墓あとがき」に「文
藝春秋編集部の…花田紀凱氏のおはからいによって、わたしがはるばるとサンダカ
ンを訪い…」とあったことだ。慰安婦問題に批判的な花田紀凱氏が、海外売春婦を
「性奴隷」と表現しているこの書を当時どのように見ていたのかを知るのは興味深
い。
SHAME ON YOU, MARIA LESSIE FLORES. YOU ARE WANTED BY THE
POLICE. SURRENDER AND FACE JUSTICE. ARE YOU HUMAN?
Alcohol intake record:
February 17 (Fri.)– 20 (Mon.): rose/red wine
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