先週、当地の日本人墓地に関する仕事があって、そこに「からゆきさん」について
触れられていたことから、もう何年も前に読んだ山﨑朋子の「サンダカン八番娼館」
のことを思い出し、きのうからまた読み出した。その仕事のための資料には、当地
日本人会の基礎を作った仁木多賀次郎について「娼館、雑貨商、ゴム園の経営で
財を成し」とさらりと書かれていたが、「サンダカン八番娼館」はもう少し強烈で、「女
郎屋の親方と雑貨店主」で「明治期のシンガポールにおける日本人売春界の最大
のボスであったよう」と述べている。当時は売春管理業が「あって当然の事業」で、
名士ともなれる立場だったということだろう。
読み進むにつれ、この本の中心人物であり、信じられないほどの極貧でありながら、
やさしさのあふれる「おサキさん」をはじめとするからゆきさんと大東亜戦争時の慰安
婦を比べざるを得なくなってきた。時代は隔たっているが、からゆきさんと慰安婦が
海外売春婦としてたどった悲惨な境遇に大きな相違はないように思える。違いがあ
るとすれば、朝鮮半島が日本の一部だったか、そうでなかったかだけではないか。
戦前戦中は日本国民だった朝鮮半島出身の慰安婦が戦後に韓国国民となってか
ら日本政府を訴えるという考えは、すでに指摘されているように、慰安婦自らのもの
ではなく、「原告募集」のビラまで配った「日本人主婦」や、福島瑞穂ら日本人弁護
士、また「挺隊協」などの韓国内の抗議団体の意図によるものだとますます思えて
ならない。「おサキさん」が日本国に賠償や謝罪を求めるなどという考えをほんの少
しでも持ったことがあっただろうか。裁判を進め、慰安婦像を建てる人たちの意図と
誘導された慰安婦がおそらく求めていた静かな人生とに大きな乖離があると思って
も不思議ではない。
では、日本政府を相手に裁判を起こし、賠償や謝罪を求める人だちの動機は何なの
か。「慰安婦支援者」のおかげで得をするのは北朝鮮ではないかな。
別な話で、以前書いたかもしれんが、売春が合法のこの国で売春婦として働く外国
人女性たちは、どの役所がどの法律に基づいて管理しているのか。誰がどうやって
見つけてきて「採用」しているのか。どの資料を見ても「strictly controlled/
managed」などとしか書かれていないし、報道されることもない。報道にタブーのあ
る国。
SHAME ON YOU, MARIA LESSIE FLORES. YOU ARE WANTED BY THE
POLICE. SURRENDER AND FACE JUSTICE.
Alcohol intake record:
February 15 (Wed.) – 16 (Thu.): white wine