昨夜、「The Fog of War」を見た。今回、「Hearts and Minds」と合わせて見ることができてよかった。Rationalな人間がrationalな行動をとるとは限らない。何の用もないはずのアメリカがベトナムに介入を深めた様子が、先日亡くなったマクナマラ元国防長官の口から語られている。キューバでのミサイル危機だって、「Kenney was rational. Khrushchev was rational. Castro was rational」だったと。この危機から「共産ドミノ」を信じたがために、ベトナムに深入りしていったと。しかし、自国と同盟国の周辺に核兵器を配備されたソビエト連邦が、アメリカと目と鼻の先にあるキューバに核を持ち込もうとしたことを不思議だと感じる方が不思議だ。まして、対資本主義/民主主義戦争としてではなく長年の植民地支配からの独立を勝ち取るために戦ってきたベトナムにとって、アメリカの介入は新たな宗主国の登場に他ならなかった。
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先日借りた横山秀夫の短編集「真相」をおととい終えた。あってもおかしくない出来事が重なると異常な状況を呈する。「読ませる」本だった。同じく借りた同じ著者の「震度0(ゼロ)」は4分の3を過ぎて「真相」が浮かび上がってきた。日本全国が大震災に釘付けだというのに、N県警内は警務課長の失踪をきっかけに、階級とキャリア、準キャリ、地方(じかた)が入り乱れて、各個人が疑心暗鬼に陥りながら保身を考える。今夜中に読み終える予定。
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帰宅してすぐに洗濯を始めた。ふと、電話の置き場所が気になって、探したが見つからない。洗濯機が回り始めた時に、中からゴツンと聞こえた音が不安にさせた。案の定、洗剤で洗われた電話が出てきた。余計な出費となる。盗まれたよりはずいぶんマシだとあきらめる。
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昨日帰宅後、また熱が37度を超えていたので「Panadol」で抑えた。今日の体調は悪くなかった。快方に向かっているように思える。明日、3週間通訳の最終日となる。
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