Thursday, October 17, 2013

More Words Mother Said

「きょう、お医者さん、行ってた」
「これ何?」(「コンピューター」)
「(画面に表示されている写真を見て)よう撮ったなぁ。永久に残るなぁ」
「(画面に表示されている写真に人差し指で触れて)かわいい」
(画面に表示されている写真に手を振る)
(「(写真を見て)これ昔の大きかった家の前。桟があるやろ」)
「(家の)表か?」
「(写真を見て)ベロ出してる(舌を出す)」(「違うがな。手ぇにお菓子持ってんねがな」)
「(写真を見て)母親そっくりや」(「おばあちゃんか?」)
「私の方がふっくらしてるけど」
「あんた丸顔やったのに面長になったな」
「あんた痩せたな(と言って、手首あたりに触れる)」
「(手を握って)あったかい手ぇしてるな」
「(画面を)触ったら(写真が)消えんの?」
「きょう、まさみ、来てた」
「まさみはなんで帰ったんや」(「用事があるんやろ」)
「(写真を)みなでいっしょに見たらええのに」
「もうひとりおったな」(「ひでかず。ひでちゃん」)
「ひでちゃん、どこにおる?」(「亡くなったんや、小さいときに」)
「亡くなった…。なんで?」(「事故で」)
「誰かといたんやろ、小さいときやったら」(「どっかで遊んでたんやろ」)
「まさみはなんで帰ったんや」(「用事があるんやろ」)
「嘘(うせ)や」
「まさみは離れられへんねや。私をほっとかれへんから」
「子ども、大きなったか?」(「誰の子供?」)
「あんたの子ども」(「子どもなんかおらへんがな」)
「そうか」
「(ある入所者を見て)私もあんななるか?」
「草履(スリッパ)が脱げる」
「(左側だけなおすと)こっち(右)もして。(右側もなおすと)ありがとう」
「最初ここに来たとき、なんと遠い山の中かと思た」
「まさみが連れてきたんや。そんなとこと違う、言うてた。だまされたんや」
「晩がさみしい」
「晩がこわい」
「なかなか寝むられへんね」
「(ある入所者を見て)ごはん食べたはる」(「おいしそやな」)
「私も食べたい」(「さっき昼ごはん食べたばっかりやろ」)
「(先におやつのゼリーを食べ終わった後、おやつ時間の他の入所者たちを見て)コーヒ飲んだはる。私もコーヒ飲みたい」(「いつもコーヒーなんか飲まんと、日本のお茶飲んでたやないか」)
「(出されたお茶が)まずい」
「(夕食が)おいしない」
「私、ごはんない」(「おかゆやから」)
「なんかおいしいもん食べたい」
「(食事後)口の中、きしょくわるい。歯ぁ、洗わんとあかんな」
「どうやって来たん?」(「飛行機で」)
「飛行機、乗ったことないわ」
「いつ帰るんや?」(「あしたの朝」)
「シンガポールてどんなとこ?」(「暑いとこ。ずっと夏」)
「服、着んでええな」
「シンガポールの食べもんと日本の食べもんと、どっちがええ?」(「そら日本の方がええわ」)
「遠いとこへ行ってしもたなぁ」(「仕事があるから」)
「仕事いうても、どんな仕事してんねん」(「通訳したり、翻訳したりしてんねん。前からそうやったやろ」)
「あぁ、そうやったな」
「なんで首がこんななんねやろ?落ち着かんと後ろに倒れる。どうにかして」
「足が痛い」
「足が痺れる」
「私はもう80いくつや。もうすぐ90や」
「みんなと会いたい」
「みんなおらんようになってしもた」
「私、どうしたらええ?」
「私、もう死にたい」(「100まで生きるて言うてたやないか」)
「言うてたけど、自信がなくなった」 
「(他の入所者に向って)(この子)シンガポールから来ましてん」

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