Saturday, December 16, 2006

She Read Seven Books a Day

居ても立ってもいられず、書店に向かった。「打ちのめされるようなすごい本」を読み進めてそうしない人がいるだろうか。米原氏は他の著書で、日本語は速読に適していると書いていたはずだが、それは母語だからという意味ではなく、漢字かな混じりの文体が理由だと。しかし、しかしだ。「……受験の丸暗記地獄から解放された頃から(読書)速度は面白いほど伸び、ここ20 年ほど1日平均7冊を維持してきた」とある。「1週間7冊」かと思ったら、何と何と「1日7冊」。そして、付箋を携帯しながら読むべきだとまたしても思い知る。

「打ちのめされるようなすごい本」(29ページ)から。

親類筋の女性Tがかつてネルーの信奉者だった。ネルーの思想と活動に手放しで共鳴し、親譲りの潤沢な資産を惜しげもなく注ぎ込んだ。熱烈なる敬愛の念は相手にも通じたらしく、インド独立式典への招待状が舞い込み、いそいそと出かけていった。貴賓席で待ち受けていると、憧れの君は民衆の歓喜の声に包まれて颯爽と登場。ボロをまとった女たちが感極まって駆け寄り壇上のネルーの靴に口付けしようとした瞬間、ネルーはあからさまに汚らわしいという表情をして女たちを足蹴にし、ステッキを振り上げて追い払った。周囲の囁きから、女たちが不可触賎民であることを知る。Tの「百年の恋」は冷めた。……明治4年の賎民廃止令発布の功労者と讃えられる大江卓が、全国の部落を回りながら、食器だけは持ち歩き、絶対に部落のものは使わなかったという……。(「よみがえる部落史」上杉聰)

彼女が紹介してくれている作品から、丸谷才一、星野博美、斎藤美奈子の著作を購入しようと紀伊國屋へと急いだ。エドワード・ラジンスキーの「赤いツァーリ」も。それぞれ見つかったが、「赤いツァーリ」はペーパーバックしかなく、ハードカバーを求めてBorders に走った。やはり10 年ほど前に初版が出たもので、ペーパーバックしかなかった。ラジンスキーの「真説ラスプーチン」も書棚にあったのばペーパーバックだった。いずれ、ネットでハードカバーを見つけることにして、結局、予定になかった「赤いツァーリ」後に出版された“Stalin: The Court of the Red Tsar” (Simon Sebag Montefiore) “Nehru: a Political Life” (Judith M. Brown) を買って帰った。合計S$145.65

また、来週火曜日から「催眠療法」を開始する決心をした。健康になるためにカネがかかるという仕組みに複雑な気分。「いかがわしい療法ほどカネがかかる」らしい。「溺れる者は藁をも掴む」とはこのことだ。催眠療法が藁でないことを祈る。

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