Wednesday, August 23, 2006

Truth about US Censorship Policy

「閉された言語空間:占領軍の検閲と戦後日本」(江藤淳/文庫版)から。

……日本において米占領軍当局が実施すべき民間検閲は、必然的にポツダム宣言第十項の保障する言論・表現の自由の原則と、真正面から対立し、矛盾撞着せざるを得ない。しかもなお米国政府は、JCS八七三/三で明示されている対日占領基本政策の一つとして、マッカーサーに民間検閲の励行を厳命している。この矛盾を解決しようとすれば、方法はただひとつ、統合参謀本部の命令通りに民間検閲を実施し、しかも検閲の存在自体を秘匿しつづける以外にはないはずである。

占領期間中を通じて、民間検閲支隊(CCD)をはじめとする占領軍検閲機関の存在が秘匿されつづけ、検閲への言及が厳禁された根本原因は、このポツダム宣言第十項とJCS八七三/三とのあいだに存在する、矛盾の構造そのもののなかに潜んでいたのである。(152 ページ)

「反自民党で連携」と言う最近の小沢一郎さん。あっと言う間になくなった、かつての「新進党」を思い出すんだけど。この人、何とかまとめるけど、壊す方が得意らしいな。

今日の午後、紀伊國屋の日本雑誌置き場に、インド系の男女2人がいた。男性は日本語がいくらか読めるようで、「これは“日経ビジネス”で、これは……」と女性に説明していた。「週刊ダイヤモンド」で(“右から左”にタイトルを指でなぞりながら)「え~っと」というふうだったので“Diamond” だと読んであげたら、「日本語版ニューズウィーク」など、日本語のニュース誌を探しているという。日本が夏休みだったせいだと思うが、陳列されている雑誌の数が少ないようだった。雑誌の代わりに新聞を手に取っていたので、「☆日報」はやめるように忠告した。「日本国内で部数は最大」と説明すると、「読売新聞」を買っていったようだった。日本語のニュース誌がほしいなんて、知り合いになりたい人たちだった。一目惚れ。

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