Thursday, June 24, 2004

State-sanctioned Bi-culturalists

帰国したSML が最近、中国、中国とやかましい。昨日の講演では、「バイカルチュラル」であらねばならないと仰った。

中国滞在中に語ったところによると、中国との競争のため、200人の「エリート」を選抜して、「中国語だけでなく中国の歴史や文化を理解できる人」を育成するのだそうだ。

「平均人に二言語の習得はできない」とも。本当だとすれば、シンガポール国民の持つ語学能力の低さを証明しているようなものだ。社会のコントロールがこんなに行き届いた国も少ないが、結果は相変わらず「カネ、カネ、カネ」とカネをことしか頭にないような人間を生み出し、「バイリンガル教育」も今になってやっとうまく行っていないことに気づくなんて。カネ儲けだけには熱心で複数の「半言語」を話す多数の人間を作り出してしまった教育システムや国家システムの責任はどこにあるのか。

中国訪問中に出会った通訳の能力が高いと言い、それは毎日何時間もその言語に接しているからだと言う。

中国やかつての東欧諸国では、専門職に就くことになる子供は、幼い頃から「英才訓練」を受けて職に就き、一生を過ごす。

言葉の学習はそれだけにとどまらず、その言葉を通して、どれだけ他のことを知ることができるかが重要なのだ。

カルガリー・オリンピックの女子フィギュアスケートで銀メダルをとったアメリカのデビ・トーマスは、オリンピックのあと、さっさとスケートをやめ、医大に戻った。人はこのようにあるべきだと思うがいかがか。デビにたずねてみればいい。「国によって選ばれたエリートですか?」と。

政権交代の時期が近づき、遺言のつもりなのか、それとも今の立場にとどまるつもりなのか。そうなれば、「親子タッグ」だ。

「まともな英語を話しましょう」運動自体が滑稽だが、今度は「中国語」だ。

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