Saturday, June 12, 2004

Reagan Memorial Service

BBC の Reagan 特集をウェブで見た。あんなに必死で追いかけた米ソ・サミットのニュース。今では完全に歴史となっている。

Baroness Thatcher は病のため "public speaking"を禁じられているらしい。何の病気か? 弔辞は今年初めに録画されたもの。Painful...

正面から見て、Thatcher の右隣に Mulroney が座り、左隣には Gorbachev がいた。さらに Gorbachev の隣には中曽根康弘が座っていたが、BBC は彼の名前には触れない。

仕事はタイヘン。自分の仕事をチェックする時間が十分にない。今まで以上に慎重でなければならないが、容易ではない。

産経新聞(6月7日付)

【横車】「校閲力」
わが専門と自負する「サンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼」を扱った新刊書を三十分ほどぱらぱらとめくって、絶句した。十カ所以上の間違いが見つかったからだ。腰を入れ三時間ほどかけて、三百ページ弱の本書を通読すると、あるわあるわ、その数、百カ所をゆうに超えた。
決定的なのは地図。何を参考にすればここまでいい加減な地図ができるのか不思議でならない代物だった。ポルトがスペインとポルトガルの国境に位置していたり、エスピシェル岬をロカ岬としていたりと、あとは推して知るべし。地図さえ見れば確認できるはずなのに、この版元はそれすら怠っている。
メスキータで知られるスペインの都市コルドバをゴルドバ、教会の建築様式であるバジリカをパジリカ、彫刻様式のプラテレスコをブラテレスコと表記するなど、固有名詞のミスも枚挙にいとまがない。この著者の原稿は、濁点と半濁点との書き分けがあいまいらしく、この取り違いだけでも数十カ所あった。
また、著名なスポットには丁寧にスペイン語の表記がつけられているが、これもミスだらけ。著者も版元もスペイン語の基礎文法を知らないようだ。それでいて本書では、著者がスペイン語で現地の人と流暢な会話をしたかのように記されている。こっけいとしか言いようがない。 さらに、事実関係についても、ハチャメチャとしか言いようのない部分が多数。ポルトについて「コンポステラへ向かう、ポルトガル側の最終地点である」と書いたり、バスク人の人口を三千万人としたり(スペインの総人口は約四千万人)、こうなると、書いてあるすべてが信用できなくなる。
出版社の実力とは、つまるところ校閲力ではないか。だが、経費を切り詰めるため、編集者が校閲を兼務する出版社が多いと聞く。本書の版元もそうなのだろう。校閲を省いたばかりに、この版元は著者を笑い者にし、自社の名前をおとしめてしまった。無残なことだ。

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